お知らせ

Dr. UEDAが執筆したコラム「生活習慣病はあなたが主治医」が
毎日新聞 (2007年11月20日)に掲載されました

現在、全世界で2秒に1人が糖尿病になり、10秒に1人の割で糖尿病が原因で亡くなっています。日本でも糖尿病は増加率第一位の病気です。糖尿病をはじめ高血圧、脂質異常症などの生活習慣病は、重症でな い限り症状が出にくいため長く無治療のまま放置され、脳卒中や心筋梗塞が突然発症し若くして亡くなるケースが後を絶ちません。私は糖尿病専門医という仕事柄、腎不全で亡くなったり、壊疽により足を切断せざるを得なかった人や失明した人たちも数多く見て きました。

最近話題のメタボリックシンドロームは、運動不足、 過食過飲、遺伝的要素により 肥満になり、体内の脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンという物質が減少することで糖尿病・高血圧・脂質異常症が出現し、動脈硬化から脳卒中や心筋梗塞が発 症する一連の経過を示すものです。
したがって生活習慣病の予防・改善・合併症阻止には摂取カロリー制限と運動は欠かせません。

しかしながら、運動を勧めても「忙しいから」、「夏は暑いので」、「冬は寒いので」などの理由で、実行せずにいる人がほとんどです。いろんな薬剤を用いて治療を試みても、従来の生活習慣の変更がなければ生活習慣病の改善は困難です。

この現状を少しでも 打破するために天王寺区の糖尿病専門医の有志でウォーキングマップを制作しました。所要時間30分から1時間の比較的短い5コースを天王寺区の各地に分散して設定し、所要時間、距離、消費カ ロリー、高低差、コース上の名所旧跡の写真と解説、ランドマーク、使用可能なトイレの位置などを明示し、楽しみながら日常生活 に運動を取り入れて頂けるように工夫しました。ぜひ活用してください。

生活習慣病の主治医はあなた自身です。
生活習慣病を「自業自得の病気」にするか「努力が報われる病気」にするかは、皆さまの決意と実行そして継続にかかっています。私たち医師は患者 の皆さまの「やる気」をサポートし続けて参ります。

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